2006年12月08日

アメリカ型不安社会でいいのか (格差・年金・失業・少子化問題への処方箋)

 著者は橘木俊詔・出版社は朝日新聞社

この著者は最近言論活動も活発で新聞でも度々見かけるし、本も結構

書いている。

 読んでいて途中、小泉さんがまだ首相だったときに「成功者をねた

む社会は発展しない」みたいなことを言って、格差社会はあって当然

ともとれる発言を思い出した。

 確かに「ねたむ」という気持ちは自分の中に沸き起こってくる感情

としては肯定的な気持ちとしては受け入れがたいものだとは思う。だ

れしもそういう感情が湧かない状況で生きて生きたいと願っているん

じゃないだろうか?でもそういうねたましい感情までも起こってしま

うほどに追い詰められる人がいるとして、第三者が「その感情をもっ

てしまうことを否定する」というのは、これまた聞いていて暗澹たる

気持ちになる。ましてや政治家が言うなど、いったい何のために政治

はあるんだ・なぜあなたは政治家になったんだと問い詰めたくもな

る。
  
 貧困者が成功者をねたむことを否定するのなら、同様に「成功者は

数多くの人を踏みつけてふんぞり返っていることをより恥じないとい

けない」と言ってもいいんでないの?成功者が富を独り占めして笑っ

ている姿こそ浅ましい。

 ねたんではいけないという考え方を基準に政策を練るのと、成功者

は多くの人の犠牲に拠っているという原点に立って政策を練るのとで

は、全く違った様相を見せるのではないだろうか? 
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2006年10月04日

≪「一生安心」はウソです。     医療保険は入ってはいけない!≫              著者 内藤眞弓 出版 ダイアモンド社

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 なんとまあ、刺激的な題の本!?と思ったんだけれど、実はずっと

気になっていた医療保険なので情報収集を兼ねて読んでみた。すると

あ〜〜ら不思議、ずっともやもやしていたことが「すっきり!!」と

なにやらサプリ効果があった気分。

 国民健康保険などの公的保険をケチらずにちゃんと入って、その保

険でどういう場合にどれだけのお金が出て、自己負担はどこまでなの

かということをまずしっかり知っておくことが先決なんだ。それから

民間保険に入ることを考えても遅くはないのねってことがわかっただ

けでも収穫。

 そのうえ知人から相談されていた「窓口で一時的に何十万円もの医

療費を支払うことで家計負担が大きい」って悩みもこの本に

は・・・・・。あ、これ以上はちゃんと本を読んだほうがよさそう

よ。

 いかに自分が無知で無関心でコマーシャルに踊らされる人間だった

かってこともよ〜〜〜くわかったってことで「わたしが見えた」なあ・・。

 ちょっと哀しい気分。 
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2006年09月20日

図書館

 わ〜〜い、買ってくれたぁ。
その本、総ページ数1022ページ、厚さ6.6センチ。
お値段6000円ちょっと。

 とても個人で所有するにはもったいない内容だし(まだ読んでないのになぜ分かるのか??)、なんといってもウサギ小屋のどこにもそんな「枕のような本」を置くスペースはないから、やっぱり公共図書館の存在理由は充分にある。
 でも、つい最近借りた本は、昭和56年に購入された全集の一冊。当時の購入の納品書がはさんだままになっていて、貸し出しカード(ほんの少し前まではコンピューター管理じゃなかった。手作業による図書の貸し出しでしたね。懐かしい)は真っ白。25年間一度として、誰にも読まれず、じっと薄暗く冷たい書架で私との出会いを待っていたと知り、涙が・・・。

 今回買ってくれた本はそうならないことを願って、とにかく読むぞ!!
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2006年08月28日

ユニバーサルデザイン

 今日の朝日新聞朝刊の声の欄に14歳の投書がある。「骨折して思うバリアフリー」という題。さてさて、設備の充実を喜んだのだろうかと想像しながら読んでみた。

 ところが、彼の発見した≪本当のバリアフリー≫とは「人の温かな配慮」だという内容だった。実はこの文章を読んでほっとした。

 というのは、視覚障害の方(その方は60年前に中途失明され、今はご高齢)の話を思い出したからである。
 数年前、街で後ろからぶつかってこられて転んだ際、杖も手元から離れてどこかへ転がってしまった。何とか杖を探して立ち上がろうとしたが、手の届く範囲になく、這いつくばって探した。
 その間、彼の脇には溢れるほどの人が行き来していたが、誰一人(ぶつかった人も気がつかないままなのかどうか、立ち去ってしまっていた)彼のその状況に手を差し伸べる人がいなかったという。
 この話をされたあと「自治体が≪ユニバーサルデザイン≫と銘打っていろいろと取り組むようになってから人の心が冷たくなった気がする」とコメントされた。

 設備が整うと、体が不自由でも一人でいろんなことができるだろう、便利になったじゃないかという空気が広まってしまったんだろうか。

 友人が「大切なのは心のユニバーサルデザインだのに、違う方にいっている」と嘆いていた。

 根底に必要なのは「人権意識」だと私は思う。
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2006年07月25日

『新幹線が危ない』

 新幹線でも20年ほど前は車両内にゴキブリがはっていたが、最近とんと見かけなくなった。てっきり食堂車を廃止したからかと思っていたが、とんでもない。月1〜2回殺虫剤で駆除をしている。そのため乗客の中には新幹線に乗ると苦しくなる人もいる。
 高架のコンクリートは粗雑な作りで悪化が激しく、レールは民営化で保線区の管理がずさんになっており、そのうえ車内は・・・。となるとやっぱり、新幹線は乗らないに限るのかなあ。
 
 しかし、新幹線だけじゃない。口にするものにも農薬はかかっている。緑あるところには殺虫剤が散布されている。新築の建造物にだって化学物質の匂いが満ちているときがある。
 デパートの1階化粧品売り場の匂いはたまらいない。私は過敏症じゃないが、人工の匂いは苦手。いつも息を止めて通り過ぎる。悲愴な顔をして歩いているのを美容相談員の人に見られていそう。
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2006年07月24日

殺虫剤

 『いい家がその価値を失うとき』。この本を読んだあと、『新幹線が危ない』を読んでいた。その時ある人の体験を偶然伺った。

 その方は虫が苦手で、ある日押入れの中に蜘蛛が巣を作っていたのを発見してしまった。近所のスーパー(特別大きいわけでもなんでもない。その辺にあるスーパー)で殺虫剤を購入して押入れから部屋の隅、庭まであらゆるところに殺虫剤をまいたその夜。呼吸が苦しくなり目が覚めた。我慢して翌朝すぐに殺虫剤を手に病院にかけこんだらしい。殺虫剤のせいらしいとはわかったが、とりあえず呼吸を楽にする薬をもらって帰宅。その後数ヶ月は呼吸困難と視野狭窄、微熱が断続的にでるという辛い生活を送ったらしい。今は落ち着いたらしいが、先日、ある工場見学に行ったとき化学薬品を扱う工場だったが、呼吸困難になってしまった。どうやら化学物質過敏症になったようだと悔やんでおられた。(この症状地下鉄サリン事件の被害者の方々の症状とちょっと似ている。サリンも有機リンの仲間。)
 簡単にこうした化学薬品が手に入るため、ついついその有害性が忘れられ安易に使ってしまう状況があるというお話だった。
 
 我が家の庭木には虫が住み着いて葉っぱはすべて穴だらけ。先日剪定に来てくれた人も「農薬をまかないの?まあ、その方がいい」と率直に言っていた。それにしても悲惨な木々の状況で道行く人にどう思われてるんだろうと思わないでもない。
 殺虫剤を撒いたよそのお庭から虫が避難して来ているから、まあここは≪難民キャンプ・虫バージョン≫ってことで・・。
 
 
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2006年07月11日

食品の裏側  安部司著

 「みんなが大好きな食品添加物」のお話。
 う・・・。そういえばそうかも。「添加物を好き」というよりも「市販品で美味しいと感じる食品には添加物がふんだんに入っている」ってわけで、結果として添加物の味を好きな味だと思うようになっちゃってんだ。
 
 著者は理学部を卒業後、食品添加物商社で食品メーカーに添加物を売り込んでいたというその道のプロ。添加物はなんとなく体には良くないだろうなあと思っていたが、とんでもない。体によくないのはもとより、気持ちの悪い物質に思えてきた。
 これまでだってスーパーでどの食品を買うにも必ずパック裏の原材料を見ながら買ってはいたが、これからは買えるものがなくなってしまいそう。市販品に限らず生協の商品だって大差はない。ほとんどのものに添加物が入っている。

 そういう意味では、この本を読まないほうが幸せだったなあ。
posted by ほたる at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

紛争と難民 緒方貞子の回想

 厚さ4センチ、ページ数460ページあまりのこの本。英語で書いたと知って、開いた口がふさがらない。母国語で書くにしても相当なエネルギーを要するよ。長さだけでなく内容がかなり複雑なんだから。緒方さん、母国語なみに英語を使いこなしているのでしょうが、まもなく80歳に手が届こうというお年。
 内容はとっても面白かった。読み応えたっぷり。当時の国際社会、国連、近隣諸国の思惑などが臨場感を伴って迫ってくる。
 おまけに以前ブログにも書いた現アムネスティの代表のアイリーン・カーンが当時は国連高等難民弁務官事務所で緒方さんの補佐官をしていた。その彼女の名前もちらっとあった。
 ルワンダの難民問題の章では「オテル・デ・ミル・コリーヌ」という固有名詞。これっておそらく映画「ホテル・ルワンダ」の舞台となったホテル「ミル・コリン」のことではないかと思う。ルワンダの首都キガリにある四つ星ホテルで紛争前は外国人観光客でにぎわっていたところ。
 映画が実話に基づくものだから名前が記載されてもおかしくはないけれど、なんだかとても身近に思えてしまった。

 そういえば、自衛隊がイラクから撤退するそうだが、緒方さんのような能力を持った人材を育て国際社会で働いてもらうという形でだって日本は国際貢献できるのに・・・。
posted by ほたる at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

「14階段」    検証 新潟少女9年2ヵ月監禁事件

 思い出すのもおぞましい事件。なのに読んでしまった。

 この冬、ある会合で新聞社の関係者が「加害者が小学生のとき、友だちから『おまえのとうちゃん、おじいちゃんみたいだな』といわれたことがきっかけでひきこもりになった」ということを発言した。それは子どもの世界のいじめがいろんな問題を引き起こしているということの一例であった。
裁判の過程でそういうことが明らかにされたらしいが、私は知らなかった。それでもそのときの発言は気になっていた。

 その数ヵ月後にこの本が発行された。著者の略歴には写真週刊誌のライターというのがあった。私が,写真週刊誌のライターにいいイメージをもってなかったので「内容が好奇心をあおるようなものだったら読むのはやめよう」と思いながらページを開いた。
 結局、予想ははずれ。ほとんど加害者の母親へのインタビューで構成されていて、重かった。
 しかし、どこか滑稽なのである。彼女なりに一生懸命答えているつもりなのだろうが、噛み合わない。記憶をたどりながらの話だが質問に答えるときにどこかプリズムを通して答えているような、屈折感がある。
 結局人の言動とは、かくも複雑にゆがんだ形で現れるという事なのだろうか?
 加害者が出所してくるまで高齢で病気を持っている母親が元気でいられるかどうかもわからない。その上加害者は刑務所から母への手紙で少女への未練をしたためている。

 この事件だけのためではない。やはり刑務所内で再教育プログラムは早急に導入しないといけないのではないかと思う。もちろん性犯罪はそう簡単には再教育できるものではない。しかし、何もしないでただ形式だけ満たして出所させ、今のままの社会に放り出すのはあまりに無責任ではないだろうか。彼らとて再出発は並大抵ではない。
 監視と排除ではどの人にとっても生きていくのが苦しい社会である。
出所者を受け入れ、支えていける成熟した社会を作る必要もあるという気もする。
 でも、どうしたらいいんだろう?!
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2006年05月22日

「どんなかんじかなあ」  中山千夏

彼女の作品を読むのは久しぶり。
これは絵本。絵は和田誠さん。
とてもシンプルな絵ですが声が聞こえてきそうな感じです。
友達の気持ちに共感し、それを伝える。そこから自然な交流が生まれる。「人間関係の基本なんだね」というメッセージがさりげなく伝わってくる。
子どもが幼い頃にこの本が出版されていたら、一緒に読みたかったなあ。
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2006年05月10日

「ソウルで学ぼう」 水野俊平著

 私の愛読書は岩波ジュニア新書本
 まあ、年齢がジュニアだから・・・。実年齢でなく精神年齢と頭脳年齢がね。バッド(下向き矢印)
 韓国の簡単な歴史から入って、観光地も修学旅行飛行機で回りきれないようなスポットがよくまとまっている。「韓国の文化」を体験できる施設家も紹介している。  韓国の中高生(中高年じゃないんだなあ)がどんなところにたむろって何を買い食いしているのかも載っている。
 前回行ったときも地下鉄の入口にあるワッフル屋ファーストフードで立ち食いしてたら、高校生のカップルトイレが来て横で食べて行った。現地の人と同じようにしてるとなんとなく旅の達人っぽくていいんだわ。へへへ。

 冬ソナムードだけじゃないぞ、韓国は。(どっかで聞いたようなせりふ・・・)
 大人向けの上質紙でカラフルでグルメレストランやエステいい気分(温泉)情報満載のありふれたガイドブックとは全く違う。こちらは、カラー写真は少ないしグルメレストランなんぞどこにもないが、それでいてとても面白い。やっぱり本は内容だ!
 次回の訪韓の時には活用しようっと! ひらめき
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2006年04月20日

『ジェンダー/セクシュアリティの教育を創る』        (浅井春夫・他 明石書店、2006年)

伊田広行さん、絶賛

 実は、私はまだ読んでませんが、「読んでからブログに書く」か「ブログに書いてから読むか」で悩みました。
 というのは、読めてない本が山積みの現状。
もしこの本に取り掛かるなら本気で読まないといけないような気がする。(『他の書籍は本気で読まなくてもいいのか』とお叱りを受けそうですが、)

とすると、とりあえず山積みの本を片付けてから向き合ったほうが賢明かもしれない。 
 紹介しておけばどなたかが書店で目に留めて、読んでくださるかもしれないし。

と、下駄を預ける能天気な私です。
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2006年03月28日

コンクリートが危ない

 耐震偽装事件で建物の強度不安が一気に広がったんだけれど、ふと思い出したのが数年前新幹線高架橋からのコンクリート破片の脱落事故。あれは一体どうなったんだろう。耐震偽装は耐震壁の数とか鉄筋の本数が問題になっているっていうけれど、コンクリートそのものは一向に触れない。

 で、読んだのがこの本。

 1999年に出版されているから今から7年も前。でも、内容は結構衝撃でした。今後高速道路、新幹線橋脚はいっせいに崩れ始めるかもしれない・・。我が家の家電が一時に壊れたように。阪神の大震災のときも崩れた橋脚を詳しく調査してみると結構手抜き工事があったと聞いたなあ。
 もちろんこの本には鉄筋の腐食、アルカリ骨材、接合不良、コンクリへの加水や廃棄物処分などの問題点を列挙している。
 考えたら、コンクリが自然に崩壊する危険性だけでなくそれこそ大地震のときに耐えられないかもしれない。

 困った。車は使わないから高速道路を走ることはないが、新幹線は頻繁に使う。運を天に任すしかないのか。走行中に橋脚が崩れたらどうなるんだろう。遠出はやめて在来線オンリーで生活しなくてはいけないかも・・。
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2006年03月23日

〈雅子様〉はあなたと一緒に泣いている

 まさか、そんなことあるわけないから、もちろんこの書名は比喩だろうなあと思って読んでみた。

 著者は今をトキメク香山リカさん。皇室の報道を元に多分に憶測も入れた状況を設定して、雅子様の苦悩をあれこれとコメントしつつ、皇室以外の家庭にまで敷衍した内容。
 女性を軸に「仕事、恋愛、女同士の友情、結婚、夫との関係、実家との関係、婚家との関係」を現代社会に合わせて古い(と私が思っている)用語≪実家、婚家、嫁、姑など≫をも使いながらの内容でした。
 「へえ〜〜そうなの?」「そういうこともあるのかあ〜〜」「あるよなあ」とこちらもいろいろ想像しながら楽しんで読んでしまった。でも、一番共感できたのは終章(184ページ6行から14行)にあった。彼女が使った用語に引っかかるものはあったけれど、この9行にこの書物200ページで香山さんが言いたかったことが込められていた。

 え?え?「何て書いてあったの?」って・・それはね、読んでみると重みがあるから。最後の言葉だけここに書き連ねても意味ないからさ。
 ごじゃごじゃした(これってもしかしたら静岡では通じない言葉かなあ)文章を読んで184ページにたどり着くことに香山さんのこの本に込めた思いが伝わってくるんじゃないかなあ。



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2006年03月02日

「タッチ」・あだち充さんのではなくて〜

こちらの作者は「アルジャーノンに花束を」「24人のビリーミリガン」でおなじみのダニエル・キイス。この作品は1966年に刊行され、2003年に改訂されたのを機に邦訳されたそうです。ベストセラーで売れに売れていたときに何故この作品が邦訳されなかったのか疑問だったのが、読み始めてわかりました。(といってもこれも私の勝手な解釈ですが)テーマに放射能被爆と胎児と差別が絡んでいたからじゃないかなあ。

でも主テーマは人の心のすれ違い、苦悩、猜疑心がさりげない表現で深く表現されています。被害者でありながら、加害者のように世間から見られ、追い詰められ人間不信に陥り体の不調だけでなく心が病んでいく。ときとして暴力で抵抗をするものの後から襲われる絶望感。救いがないと思いつつ読んだ結末は、やっぱり救いがなかったかもしれない・・・。

ちょっと重い内容なので気分的にハイなときに読むことをお勧めします。
posted by ほたる at 08:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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