2007年11月10日

「キサラギ」

 自殺したと報道されたアイドル如月ミキの一周忌に集まったファン

のオフ会(なんだろうねえ)の密室劇。

 なんだか得体の知れない男性5人が一人のアイドルファンという点

だけで集まって楽しく過すかと思いきや、一転して自殺報道を疑い推

理が始まる。 

 どの役者も映像向きの振り付けや発声ではなく、舞台上で演じてい

るかのような身のこなしと声。そしてポンポンはじける会話のノリと

面白さに思わず笑い声が出そうになる。周囲に迷惑だろうと思って声

を抑えようとする私の隣の女子高生(制服姿なので女子高生は明ら

か)がけらけらと笑ってくれるんだわ。彼女らはそれこそ如月ミキ世

代。ま、いいけど。(注 決していじけていませんよ)

 当のアイドル如月ミキの素顔はず〜〜〜っとぼやけたまま。老眼の

出始めたわたしの目が手元の新聞を読むときの文字みたいに彼女の映

像だけがピンボケ。

 エンディングでばっちり舞台でぶりっ子ぶりを演出してかわいく踊

りながら歌う姿が登場。それと一緒に5人の男性が密室で見事に彼女

の振り付けに合わせて踊る。

 5人はただのファンじゃなかったけど、アイドルにはまる男性って

どこか滑稽で悲しくてやっぱり滑稽なんだなあと、わたしの中にしっ

かり刷り込みされてしまった。
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2007年11月02日

「ヘアスプレー」

 いかにもアメリカ的で軽いんだけれど、無理なく楽しめる。もとも

とミュージカルのヘアスプレーを映画化しているので音楽が満載。ど

の曲もアップテンポでついつい体も脚を動かしたくなる。

 1960年代のアメリカが舞台。女子高校生トレーシーは天真爛漫

で偏見もなければ劣等感もない。ちょっとビッグサイズだけれど本人

は全く意に介してない。

 テレビの人気番組のダンスのオーディションに出るが「ちょっとビ

ッグだからだめなんだ」とか、「ビッグな子は出ちゃいけないんだ」

なんて自己規制は全くない。ダンスならできるしショーで憧れのスタ

ーと一緒に踊りたいという願いをかなえるために挑戦する。とにかく

底抜けに明るい。そして周囲の人を幸せにしてどんどん変えていく。

 誰よりも影響を受けたのがトレーシーの母親。娘以上にビッグ上な

母親はそれを恥じて9年間も家に閉じこもったまま仕事をしている。

それをトレーシーは引っ張り出す。世の中はどんどん変わっているの

よ、なにも気にすることはない、なんにもひけめにかんじることはな

いと、母親を説得する。母親はおどおど外に出始め、どんどん変わっ

ていく。

 その母親を好演していたのがジョン・トラボルタ。

 ジョン・トラボルタって・・・・あの「サタデー・ナイトフィーバ

ー」でブレークした俳優?・・・

 とはいってもわたしはおそらく彼の作品は一本も見たことがないと

思う。彼の顔はサタデーナイトフィーバーがヒットしたときに雑誌で

見た程度でそんなの30年も前。そんな俳優がビッグな女性を演じる

というキャストも見所。どこかで彼の踊りを披露するかと期待してい

たらオーディションに出て踊った。もちろん時代が1960年でディ

スコの時代ではないので踊りは違っていたけど。

 黒人差別も扱っているけれどシリアスにしていない。差別

は偏見や先入観から生まれるもの。もともとそういうものがなかった

トレーシーが彼らと関わるのは必然で、その辺の描き方に胸がすく思

いがする。ついにはオーディションに黒人の女の子を出演させ

て・・・。

 この映画、色で言うなら幸せ色のピンク。いい気持で映画館を出る

ことができたなあ。

 そうそう「高校生友情プライス・3人で行けば一人1000円」で

来たらしい男子1人女子3人のグループ。始まる前と終わってからそ

の男の子の薀蓄が後ろから聞こえてきてそれがまた楽しめた。その男

の子、自分が生まれる前の映画のことまで話していた。わたしだって

まだ子どもだった頃のだよ。よく知ってるなあ、感心したけど、これ

もオタク?
posted by ほたる at 10:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月30日

パンズ・ラビリンス

 スペイン映画。映画評もよかったし、それとともに載っていた写真

では、主人公オフィリアはどこか大人びた表情なのとちょっとクラッ

シックな雰囲気が漂い、着ている衣装もなかなか重厚。

 「ブラックファンタジー」という言葉がありながらも、ファンタジ

ーといえば昨年見た「ローズ・イン・タイドランド」を思い出した。

母が急死し父とローズの二人暮らしになる。父の実家に戻るがそこは

草原地帯で誰も住んでいない。その家につくやいなや、今度は父が薬

物使用中にショック死してしまう。その父が死んだとは思っていない

ローズは父の死体と暮らしながらさながら不思議の国のアリスのよう

に摩訶不思議な世界に入っていったり、奇妙な近隣の住民と交流す

る。それでも最後はひょんなことで出会った女性に引き取られていく

ことを予感させてくれた。まあ、どっちかといえばハッピーエンドだ

った。

 なのでパンズラビリンスもブラックファンタジーとかPG−12指

定とはいえ、軽い気持で見てきた。でもあまりに暗かった。

 時代は1944年のスペイン。フランコ将軍側の軍とゲリラの銃撃

戦は凄惨だったし、主人公のオフィリアの継父は残虐な軍の将軍で、

捕えたゲリラを拷問するシーンもとても見ていられなかった。

 PG−12は12歳未満は保護者同伴か保護者の同意のもとでない

と見てはいけないという基準なんだけれど、○○才のわたしでも怖か

った。これ12歳未満どころが15歳未満でも怖いと思うよ、隣に保

護者がいたって。

 継父を恐れ現実から逃避する彼女の前に現れた牧神(パン)。パン

が言うにはオフィリアはパンの住む魔法の王国の王女で、三つの試練

を乗り越えると魔法の国に帰れると言う。オフィリアはパンの試練を

乗り越えるが決してそれも楽しいものじゃない。最後は継父と母の間

に生まれたばかりの弟を連れ出し、パンに差し出すが・・・・。

 彼女の最後はこれまたショッキングなくらい哀しい。

 そして彼女より先に死んだ実父と母が待つ世界に行くがそこでも両

親は高みから彼女を見下ろしている。

 継父といいパンといい両親といい、どこへ逃れようとしても彼女

は、というか子どもはいつも大人に命令され脅される。なんとも救い

のない映画だった。
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2007年10月23日

「マルチュク青春通り」

 1978年代の韓国の高校生のほのかな初恋を描いた作品。

 気が小さくて暴力に嫌悪感を持っているヒョンス。高校の同級生た

ちは暴力的。彼は生徒同士の喧嘩が始まっても知らないふうを装って

身を固くしてこっそりと震えている。

 学校には当時は軍政だったから軍人が学校へ来ては軍事訓練みたい

なことをして生徒を抑圧している。

 そんな日常の中、彼は通学バスの中で出会った一年上の少女に恋心

を抱くものの言い出せず、逆にクラスメイトの男友達が彼女と付き合

いだす。それを知ったときの切なそうな表情がなんともいえない。

 恋にも破れ勉強にも身が入らなくなり、見つけた目標があこがれの

ブルース・リーに近づくこと。ヌンチャクを買い、父親のテコンドー

の道場でこっそり練習をする。

 そしてある日風紀委員の生徒と校舎屋上で大乱闘になる。もちろん

その日が来ることを予想して練習をし、かばんにヌンチャクを忍ばせ

ていた。血みどろのけんかに勝って、屋上から階下におりて取り押さ

えにきた教員と軍人に叫んだのが「韓国の学校 クソ食らえ!」(す

みません。汚い言葉で。)でもヒョンスが叫んだせりふは矛盾してい

る。ついさっきまで自分も暴力をふるっていたのだから。

 嫌悪もし、否定したい暴力に暴力で立ち向かわざるを得ない不条理

さがそのせりふに込められていた。なんだか彼を抱きしめたくなって

しまった。

 主役であるその男子生徒ヒョンス役を演じたのはクォン・サンウ。

彼の作品は似たような役柄が多い。気が弱くて、恋心をいい出せなく

て、でも一途で。

 ウォン・ビンも好きな俳優だけど、クォン・サンウもいいなあ。

 青春だなあ。でも、もう二度と来ないなあ。
posted by ほたる at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月19日

UDON うどん 2

 うどんは讃岐人にとっては毎日昼食で、時にはモーニングで食べる

日常食。

 ブームの間はバスで乗り付けた観光客がいたりするが、うどんのい

いところは食べたらすぐに店を出るからおそらく15分くらいしか店

にいない。つまりお客の回転率がいい。狭い店で地元のサラリーマン

らが咀嚼もしないでうどんを飲み込むように食べ、終わるとそそくさ

とうどん鉢をカウンターに返却して出て行く。道路にはずら〜〜〜っ

とサラリーマンが順番待ちしている環境では、いくら観光客とはいえ

おしゃべりしながら椅子をあっためている気持にはなれないと思う。

 そんなこともあって観光客が来なくなってもうどん店はちっとも困

らない。

 でも映画の中でも観光客が言っていた「交通費5万円かけて100

円のうどんの食べ歩きだよ???」そう、地元の人も観光客も同じ値

段。いつものとおり。

 私も当時の賑わいを知ったときに思った。北海道や北陸のカニなら

一人当たり数千円の料理もできるから観光客が落としていくお金も高

額。でもさ100円のうどんをどうするっていうの?第一余計なもの

を加えないでねぎ、しょうが、あれば酢だちをちょっと振りかけて食

べるのが最高に美味しい。

 店構えも映画にあったそのもの。飲食店と言われて思い浮かべるよ

うな店構えじゃない。看板もなかったりする。とにかく必要最小限の

ものがあるだけ。お店にいる人もよれよれの割烹着のおばあちゃん

(どう見てもシェフにも料理人にも板前にも女将にも見えん)が「何

にするんな?」「おおきいんな、小さいほうなんな?」と讃岐弁丸出

しで聞いてくる。でもうどんは美味しい!

 なので讃岐以外でうどん店に入ったことはない。どんなに「あの店

の讃岐うどんは美味しいよ」とか「讃岐の味だよ」と噂で聞いても行

こうと思わない。美味しいかもしれない、でも絶対に100円じゃな

い。500円以上はする。出汁も違う。

 自宅で生めんをゆでるのも実はそれほど美味しくない。やっぱり讃

岐のお店で100円で食べなきゃうどんとはいえない。

 でも、もう100円は限界。近々値上げになるんじゃないかなあ。

これもバイオエタノールのおかげ。
posted by ほたる at 15:25| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

UDON うどん 1

 昨年映画館で予告編はみたものの結局映画館には足を運ばなかっ

た。

 先日来ビデオレンタル料が半額セールになったので、昨日見た。

 讃岐出身の監督による・讃岐出身のアナウンサーやら女優による

(チョイ役でしたが)・讃岐人のための映画ともいえるご当地映画。

 中野美奈子さんは本職を生かした「そのものテレビレポーター」、

藤澤恵麻さんは俳優としてはイマイチなのでせりふのない脇役の脇

役、高畑淳子さんはあいも変わらず学校教諭(でも養護教諭ではあり

ませんでした)。

 監督は本広克行。彼の作品で有名な「踊る大捜査線」は見たことな

いけれどUDONを作るまでに彼の名前はそれなりに有名になってい

た。

 出ている俳優もどことなく泥臭いのがいい。西讃でのロケだったか

らため池と讃岐富士こと飯野山がことあるごとに出てくる。残念なの

は讃岐弁がほとんどといっていいほど使われてないこと。それほど意

味不明な方言だとは思っていないんだけれど・・・。

 撮影されていたうどんもつやがあり弾力感もでていたし見ているだ

けでのどをつるつると滑り落ちていく気持にさせてもらえる。「あの

うどんはほんまモンや!」と確信した。

 映画の元になる話は実はあって、映画の中にもあったように地域の

ミニコミ誌で「うどん」を取り上げて、それが県内で人気を得、全国

的にブレークしたという実話。

 映画では首都圏のテレビ番組制作会議で担当のトップを演じた江守

徹が「聖地を作ればいいんだ。そうすると人が集まる」というせりふ

を言う。

 もともとなかった聖地を作り上げて一時的に人気を盛り上げ人を殺

到させるのが今日日の娯楽番組。でも、人をいつも新しいものへと動

かそうとするために次から次へと仕掛けていこうともする。そのため

ブームが去った後の観光地では閑古鳥が鳴く状況はよく聞く話。

 うどんも確かに、ミニコミ誌がきっかけで一時的に全国的にブレー

クはした。今は「全国からバスで乗り付けてウドンの聖地巡り」はさ

すがに減った。それでもうどん店が傾いたとは聞かない。

 映画で知ったけれど、県民人口100万人にうどん店は900軒と

か。意外に少ないなあと思った。 

 ところが人口1200万人の東京都(香川県のの12倍の人口)

で、マク○ナルドは500店舗だとか・・・・。

 香川県内のうどん店の割合と同じにするならば、な・な・なんとマ

ク○ナルドは東京都に10800店舗もないといけない。約1万店舗

足りない。絶句してしまった。うどん店が異常に多い香川のほうがお

かしいのかもしれない。 
posted by ほたる at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月16日

「星になった少年」

 昨年公開の映画だったかなあ?それをDVDで見た。
 
主演は『誰も知らない』でカンヌ映画祭で主演男優賞を取った柳楽優

弥君。

 『誰も知らない』では彼のよさが発揮されていたけれど、「星にな

った少年」ではちょっとぎこちなかった気がする。

 『星になった少年』は象使いになりたくてタイまで行って象使いの

修行をして帰国後象使いとしてやっていこうとした矢先に交通事故死

をしてしまった青年の実話を元に製作されていた。なのでついつい人

に聞かれると『象になった少年』と言ってしまう。

 象使いのひとがもっている鉤の先がとがっているのがとっても気に

なった。タイの象学校でのロケもあったからあれは実際に象使いが使

用している道具なのだと思うけれど、あのとがったところでたたかれ

たらいくら堅い象の皮膚とはいえ破れそうで・・・。それって動物虐

待とは言わないのかなあ・・。言わないんだろうなあ・・。

 でもたたかれたら痛そうで、願わくば「象使いに使われる象さんに

は生まれ変わりたくない」って思ったっけ。
posted by ほたる at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月10日

「オフサイド・ガールズ」

 とっても元気になれるイラン映画。 

 イランもサッカー熱は高く、女の子たちだってテレビや雑誌でサッ

カーを楽しんでいるけれど、やっぱりいちばんハイになって楽しめる

のは競技場で生の試合を応援すること。ところがイランでは女性が男

性のスポーツを観戦することを禁止している。といっても法的に規制

されているわけでもないし、イスラム法に明記されているわけではな

いらしいのが映画の中でのやり取りからわかる。慣習というか不文律

のような形で女性への性差別がそこに横たわっている。

 でも少女たちは「生で見たい!」という熱〜〜い思いからいろんな

方法で男装して競技場の入り口を突破しようとする。映画で描かれて

いるのは突破に失敗した6人の少女たちと警備に当たる兵士とのよう

す。

 彼女らはスタジアムの最上階で外側の仮設の留置場みたいなところ

に入れられる。あの手この手で「試合を少しでも見せて欲しい」と頼

むが警備の兵士は「女は見られない」の一点張り。

 でも、笑えるのは兵士たちがとにかく見ちゃいけないんだというの

にもお構いなく、少女たちがスタジアムから聞こえる歓声に胸躍らせ

て声を上げ応援する。少女たちの様子をみるうちに、警備に当たる彼

らもまた勤務中ということで試合を楽しめない気持ちと試合の行方が

気になるのは彼女たち同様。結局彼女たちは試合を見ることはできな

かったんだけれどね。

 宗教による不当な抑圧・女性差別なんぞ何のその。元気な女の子た

ちをユーモラスに描いていて見ているこちらも元気になれる。

 誰かに言われて動かされているうちは世界は変わらない。自分の中

からあふれ出るエネルギーだけが周囲を動かすんだよね。
posted by ほたる at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

六ヶ所村ラプソディー

 鎌仲ひとみ監督によるドキュメンタリー映画。

 核燃料再処理施設の稼動に揺れる村、六ヶ所村。施設の稼動に賛

成・反対双方の意見を映像におさめ、映画を見た人がそれぞれの立場

の意見を吟味して欲しいということに徹した作品。

 それでも反対の立場の人は取材にいくらでもしゃべってもらえる

が、困難を極めたのが賛成派の人への取材。本来なら国の推進してい

ることに賛同しているのだから発言も楽だろうと思うけれど、その辺

は複雑な感情があるらしい。賛成派の人がしゃべってくれなかったか

ら、ということで反対の人の意見だけで映画化したのでは意味がな

い。何度も通い話してお茶をして食事をして関係を作って重い口を開

いてもらう、日常生活を映させてもらうところまでしないと意味がな

い。230時間のフィルムを2時間に凝縮させたこのドキュメント。

声高な反対の運動もなければ村民同士の対立場面もない。ただただ自

分の立ち位置を知り、淡々と生活を送っている映像だった。

 反対派の女性が無農薬米をせっせせっせと丹精こめて作って、消費

者に直接販売している。彼女は正直に「再処理工場が稼動すると風下

に当たる自分の農地には、施設の煙突から排出される放射能が丁度降

り注ぐ可能性があるが、今後そういう場所の無農薬米を購入し続けて

もらえるのか」というアンケートを消費者に送る。多くの消費者は残

念だけどそうなったら買う勇気はないと返信が来る。なんともやりき

れない。どんなに国が安全といっても反対の立場の人はそうとは言え

まいと思っている。正直に消費者に言えば自分の生活が成り立たな

い。でも、嘘をつくことができるくらいなら核燃料再処理施設稼動の

反対を標榜などしない。

 賛成の人はあくまでも経済効果。核燃と取引をすれば収入は大き

い。国が安全といっているのならいいではないか。できちゃったもの

はできちゃったんだからと、とても明解。でもそこに至るまでの葛藤

があったんだろうなと思いたい私がいた。でないとただの金儲け一直

線にしか思えないんだもの。

 映画の後の鎌仲さんの話もよかった。やっぱり見ただけじゃ、もっ

たいない。
posted by ほたる at 22:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

私たちの幸せな時間

 今年の7月7日のブログで同題名で紹介したのは書籍。

 今回は映画。もちろん原作小説の映画化。小説は日本でもいち早く

翻訳されていた。翻訳したのは北朝鮮から帰国した蓮池薫さん。翻訳

文とはいえ自然な文章で無理なく読めた上、内容も「なかなか」なの

でした。

 読んでから見た映画。主演の男優は「オオカミの誘惑」や「デュエ

リスト」のカン・ドンウォン。そのためか、平日の昼間の時間帯はが

らがらの映画館が今回は満席(といってももともと全席40席ちょっ

と。いかに普段はお客がいないかってこと)。

 久しぶりの韓国映画でラブストーリーであること並びにカン・ドン

ウォンの人気が理由としか思えない。というのは、見ればびっくり。

ラブストリートはいえ、死刑制度の矛盾や虐待の問題を織り込んでい

る。

 いかなる司法制度の下でも冤罪の可能性からは逃れられない。冤罪

で死刑執行される危険性。死刑執行のボタンを押す刑務官の苦悩。判

決後、執行までの間に人間性を取り戻し悔い改める死刑囚の姿。人間

が変わる姿を見る刑務官の中に生じる死刑制度への疑問と職務の狭間

で揺れる心。このあたりは原作者の姿勢を感じ、ただの恋愛ものでは

ないというのは明らか。

 貧しくて親にも捨てられたユンスと経済的には裕福でも家族もいな

がら心がばらばらな家に育ったユジュン。3人の女性を殺したとして

死刑囚となったユンス。3回自殺未遂を繰り返した若い女性大学講師

ユジュン。人を3回殺したユンスと自分を3回殺そうとしたユジュ

ン。3人の女性の「不本意な死」と3回の「かなわなかった死」。

 ユンスは面会に訪れる人の偽善性、悔い改めろと諭す物言いに反発

し、ユジュンは3人もの人殺しへの嫌悪と好奇心をあからさまにす

る。

 そんな二人が毎週木曜日に3時間の面会をするうちに互いの心に抱

える孤独と苦しさを通い合わせ、二人とも今ある生をささやかな喜び

とともにかみしめることができるようになる。それは互いの心を知り

苦しみを共感する中で生まれた交流。誰かに深く理解されているとい

う実感から自分の存在に確たるものが得られ本当の人生を生きようと

し始める。
 
 結末は・・・・感涙。

 
posted by ほたる at 09:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月09日

「フランドル」2

 昨日、レイトショーでこの映画を見てきたけれど、あまりに重い。

文章にもできない。公式サイトで紹介されていたり、映画評で言われ

ることはあまりピンとこない。むしろどこかの雑誌でブリュノ。デュ

モン監督が語っていたところがずっと理解しやすい。以下は私が雑誌

から抜書きした文章。どこから書き写したのか書き残さなかったので

不明ですが、私の文章ではありません。

 この映画、基本的に素人を募集して集めた中から抜擢して配役したらしい。

 「戦場でのすさまじい集団強姦シーンを、当初、素人の役者たちみ

な拒んだという。一人だけは最後まで「できない」と言い続け、全員

が強姦するはずだった脚本は変更された。

 『プロの役者なら何でもする。彼らは仕事で求められることに非人

間的だ。素人はまず人間として反応する。私にはその人間性が必要な

のだ。映画が頭だけの創作で終わらないために。』観客は自分の体験

として生き、生け贄にされた無実の兵士に同一化する。『だから揺さ

ぶられる。人間は他者を通してしか自己の外に出られない。他者を通

して、自分の内面へと旅するのが映画。つまり映画とはあなた(観

客)自身なのだ』」
 

 これを読んでいたので、素人がこんな重い映画に立ち向かわないと

いけないというのも辛い。でも役を演じながらも辛さを抱えて様々な

シーンに挑むことが人間の奥深さを色濃く映し出している。

 確かにプロの役者は「脱げ」と言われたら「はい」と潔く脱ぐ。そ

れがプロたる所以。疑問も羞恥も希望も出さずに脱ぐ。これは監督か

らするとただのロボットに命じているだけだし、どんなシーンにも迷

いがなく挑むとすると人間の内奥はにじみ出てこない。

 監督は元哲学教師。なるほど〜〜〜。でも、重かった。
posted by ほたる at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月08日

「フランドル」

 注目の映画で公式サイトをお気に入りに数ヶ月前から入れておい

た。公式サイトでの公開劇場情報を見ると全国でも数は少ないが幸い

にして当県でも西部の映画館で上映が決まっていた。

 西部は遠いのとなじみがない。できればいつも行っている映画館で

上映してもらえると嬉しいのでリクエストはしておいた。所属してい

るNGO団体のメンバーも会報でこの映画を「一押し」していた。き

っと彼らもその映画館にリクエストをしていそうだったので、何人か

の声が上がれば、時期は遅れても上映してもらえるかもしれないと淡

い期待をしていた。でも現時点での上映予定にはならなかった。

 今朝、「昨日の7日から西部の映画館でも上映開始だったな」とそ

の映画館のHPにアクセスしてみたら、「ない」。上映中作品のリス

トの中に。勘違いかと公式HPをみると確かに7日から上映予定とな

っている。

 で、映画館に問い合わせてみると、夜の一回のみ上映。しかも明日

まで。え〜〜〜〜、たったの3日間で3回しか上映しない!?

 あきれた(映画人口がいないことに)。

 呆れた(こんなマイナーな映画ばかり見たがる私自身に)。

 あ・切れた(別に切れてはいません。ただの語呂合わせです)。

 ま、糸が切れたついでに西部の映画館まで夜遊びに出かけることに

した。やれやれ、交通費といい入場料といい、高くつくわ。

 近くに文化が欲しい!

 
posted by ほたる at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

シッコ 3

 華氏911ではとことん大統領を笑いの対象にしていたけれど、こ

の映画ではマイケル・ムーア監督自身を笑いの対象にしていたのもよ

かった。

 アメリカの医療保険制度や福祉の考え方。つまり何をするにもまず

相当の金を払うのが当たり前。ただなんてことはありえない。医者も

保険会社に保険加入者が保険金をもらえないように対処すると待遇が

よくなるというのが当たり前。

 彼はこの考えを携えてカナダへ行きフランスへ行きイギリスへ行く。

 そこではどんな病気で病院へ行こうと手術・入院費用もただ、出産

費用もただという話に驚きまくる。どこにも会計窓口がない。唯一会

計窓口を見つけて「ここで患者は料金を払うに決まっている」と思う

ものの、実際は退院する人で必要な人に交通費を出すための窓口。病

院にはお金が入る窓口はなく出て行く窓口がある事実にあんぐりす

る。

 出産後の家庭にいけば、ヘルパーさんがいる。洗濯物をたたんだり

買い物に行ったり食事を作ったりと、一人で子育て中の若い母親を支

援するためにやってきて、何でもお願いすればやってくれる。もちろ

んただ。それにもムーア監督はあんぐり。

 映画ではふれていなかったが確かに福祉が充実しているということ

は税金負担は相当に高いということ。病気にならなければ税金は自分

には還元できていない。でも税金が困っている人たちに使われること

で助け合っていくという思想がきちんと息づいている。

 片やアメリカ。相互扶助の制度がなく、自己責任としていざという

ときのために備えなくてはならない。まずもって保険の加入条件が厳

しい。なんとか加入できてもいざというときには保険金が出ない。加

入申し込み時に虚偽申告はなかったか、保険金不払いの対象になる条

件に相当するのではないかと、保険加入者に不利な事柄を探し出して

は保険金を支払わない。この作業には悪意があるとしか思えない。

 儲かっているのは保険会社と保険会社に有利な法律を作って保険会

社に再就職した議員たち。

 日本も外資の医療保険のCM花盛り。そのうえ医療費を抑えたがっ

ている国。お互いが手をつなぐとあっという間にアメリカ型社会にな

りそうだと映画を見ながら背筋が寒くなってしまった。
posted by ほたる at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

シッコ 2

 映画シッコのいくつかのシーンはいろいろと日本で起こっているこ

とと重なってくる。昨日書いた中学校の保健室入室もそう。

 ある日本の地方自治体でのこと。路上で行き倒れていたホームレス

を通行人が119番通報した。ホームレスは救急の運び込まれたけれ

ど応急処置だけされて再びもとの路上に返された。元のところに連れ

戻すのに使われたのはタクシーなのかどなたか所有の車なのかわから

ないけれど・・・

 シッコでも似たシーンが。ホームレスの女性がどこからか車で運ば

れてホームレス支援センターの近くで下ろされる。彼女がその辺りを

徘徊しているところ支援センターが彼女を保護した。その様子が犯罪

予防のための監視カメラに映っていたらしい。彼女は先ほどの日本の

事例と似て救急車で病院に運び込まれるけれど民間の医療保険には当

然未加入。自費で医療をうけることなど無理。ということでおそらく

なんの処置もしてもらえず、病院から放り出されたところからの映像

だったと思う。

 路上で倒れている人をゴミのように扱う人の心ってどうなっている

んだろう?

 そういえば日本でもホームレスの人への暴力事件が起こっているけ

ど、根っこは同じなんだろうなあ。
posted by ほたる at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

シッコ

 華氏911でおなじみのマイケル・ムーア監督の話題作。

 救急車を呼ぶのも事前申請がないと保険が下りないというのはアメ

リカの民間医療保険の規約にあるらしい。

 映画の中で女性が言っていた「いったいいつ事前申請しろと?苦し

くて気絶して倒れて気がついてから路上の携帯電話を拾って申請して

から救急車を呼ぶの?救急車の車中で気がついたらそのときに呼ぶ

の?」

 これとにたようなことが日本の中学校でもあった。(今もそうなっ

ているのかどうかは未確認)

 具合が悪くて保健室に行きたくても「保健室入室許可書」に担任の

印鑑が押印されていないと保健室に行けない。びっくりした。急に体

調が悪くなったとき。

 @自分か友人が教官室へ行って書類をもらってくる。

 A必要事項を記入する。

 B校内中を走り回って担任を探す。

 C担任に判子をもらう。(携帯してなければ、判子のあるところま

で行かないといけない)

 D書類を持って保健室へ行って養護教諭に看てもらう。

とまあざっとこういう流れになる。

 具合悪い人の立場になって考えてよね。

 おそらくこういうことを始めたのは不登校のこどもや教室で授業を

受けない生徒への嫌がらせというか牽制だったのだと思う。「そうや

すやすとは保健室に入れてやりたくない」という学校の意図が見え隠

れする。率直に言って申し訳ないが、意地悪いなあ。

 そう、アメリカの医療も根底は弱者に対して意地が悪い。保険料を

絞れるだけ絞って保険金は決して出さないようにしている。

 一日たりともアメリカの土を踏んではいけないという気になった映

画でした。
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2007年08月30日

ショッキングファミリー

 韓国の女性監督キョンスンが自らの生き様を撮ったドキュメンタリ

ー映画で、なかなか面白かった。

 周りに迎合しない、他の人と違った生き方をしている彼女は子ども

が二歳のときに離婚をしたシングルマザー。現実は子どもを抱えて生

きにくさを感じることがたびたびあるが彼女は自分をそれにあわすこ

とを探しはしない。シングルマザーである自分に生きにくさを感じさ

せる韓国社会の制度やら人々の意識に問題があるという視点を明らか

にしながらの撮影だった。

 弟の結婚式に野球帽とTシャツスタイルで行っては親戚や二番目の

母(キョンスンも弟も一番目の母の子)にたしなめられているシーン

をしっかりと撮っている。

 彼女の衣装を「失礼だ」「常識がない」と切って捨てるのは楽であ

るがわたしはこのシーンが非常に好きだった。このシーンで彼女は

「二番目の母とも関係はいい」とナレーションを入れいていた。か

つ、キョンスンは実の母をこっそり結婚式場に招いていたのである。

母親は親族の輪の中には入れず帰るときもひっそりと帰っていた様子

から、おそらく韓国社会では離婚した妻はわが子の結婚式には招かれ

ないのだろうと容易に想像がつく。でもキョンスンはそれはおかしい

と、母親を招待したんじゃないのかな。

 父の二番目の妻も一人の人間として認めることができるからこそい

い関係が作れる。また家を去ったけれども生んだ子どものお祝いの席

に来たいという実の母の思いも遂げさせようとする。そして自分は自

分なりの衣装で結婚式に行く。どれもが一人ひとりを大事にして生き

ていこうとする彼女の姿勢が如実に出ている。

 周囲が旧態依然の意識の中、反発され、呆れ返られ、嘲笑されるこ

とを覚悟しても個人の尊厳を大切にするための行動をとって生きるキ

ョンスン。
 
 どこにだってそういう行動をとれる人がいてささやかながら悪しき

伝統に風穴を開けているんだと思える作品でした。

 
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2007年08月21日

それでも生きる子供たちへ

 見てきました。

 7人の監督によるオムニバス映画。

 少年兵タンザの学びへの思い。

 アメリカダウンタウンに住むブランカ。戦争帰還兵の父と母は薬物

中毒かつHIV感染、B型・C型肝炎を患う。ヒスパニック系で差別される

が名前は「白」を意味するという皮肉。

 少年刑務所に収容される被虐待児のマルヤン。父に殴られて窃盗を

強要される。出所しても変わらない父に抵抗して塀を乗り越えて刑務

所に戻る。
 
 過酷な状況で生きながらも「死にたい」と思わない。少年兵です

ら、人を殺しはしても自殺はしない。

 ひるがえって、物質に満たされた先進国では子どもたちが死を身近

に引き寄せる。余計な情報、不適切な環境が子どもに死を選ばせる。
 
 わたしが一番好きだったのは最後の「桑桑と子猫(ソンソンとシャ

オマオ)」。有り余るほどの人形に囲まれ裕福な少女ソンソンと捨て

子で愛情深い老人に拾われたシャオマオのお話。

 そしてエンディングに流れた「Teach me again」の素敵な歌詞。こ

こでそれを書くと著作権法に触れるかもしれないので、音楽を流して

いるサイトをコピーしてみたので、よかったらどうぞ!
 

http://i-love-80smusic.blogspot.com/2007/07/teach-me-again-featuring-2007.html
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2007年08月12日

ルネッサンス RENAISSANCE

 いつも行っている映画館の会員になっているので、上映予定の映画

のチラシが二ヶ月毎に一回、16枚ほど送られてくる。見たい映画は

それより前に決まっているので、関心のない映画のチラシはストック

のほうに回してしまっていた。「ルネッサンス」もその一つ。「こん

なアニメーションがあるんだな」という程度でそのままろくにチラシ

も読まないで片付けた。

 ところが、2週間ほど前にその映画館へ行って予告編で「ルネッサ

ンス」を見たときにその映像に驚いてしまった。

 これまで見たアニメ映画というともっぱらスタジオジブリのもの。

カラーは当然、いかにも「アニメ」というタッチのやさしい線で子ど

も子どもした登場人物。それでも宮崎作品の根底にある思想がしっか

りしているということで(最近はそういう視点も薄れた気がしてあま

り見ていないけれど)風の谷のナウシカやもののけ姫などの作品は好

き。

 というわけで、わたしにとってはアニメというとほんわかした映像

という思い込みがあったので「ルネッサンス」の予告編には衝撃を受

けてしまったわけ。

 予告編でストーリーはあまり判らなかったけれど、これはもしかし

て「見っけもん」じゃないかと思って急きょ変更してみて鑑賞してき

た。

 日本のアニメとは対極にあるほどシャープ。(それはリカちゃん人

形とバービー人形との違いにも似ている。)映像そのものが大人の評

価に耐え得る。

 おまけにパリを舞台にしているとはいえしゃれた近未来都市になっ

た2054年のパリ。

 さらに進んだIT社会の様子がかっこいい!

 白黒映像というのがとてもモダン。モノクロ映像でありながら登場

人物か黒髪なのかブロンドなのか金髪なのか白髪なのかその髪の色が

見えてくる不思議さ。線が描かれていないのにそこには手が、頬のラ

インが、車の形が浮き出て見える。ガラスに映し出された姿を描いた

ものか姿そのものを描いたものなのかまでその違いが鮮明に浮き出

る。

 網膜で捕らえた映像が脳では再構築されて見えてくるということを

ずっと体験しっぱなし。まるでその映画館が近未来体験させてくれて

いる錯覚まで持ってしまう。

 誘拐と科学の発達、人間の飽くなき欲望が絡んではいたが作品の主

題そのものはオーソドックスでありがちなストリー展開かもしれな

い。

 でもそんな作品のストーリーの質よりもヨーロッパのアニメ映像の

質の高さを知ることができた珠玉の作品だった。
 
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2007年08月06日

「ひめゆり」

 ドキュメンタリー映画「ひめゆり」の情報を集めていたら、当映画

の事務局からニューズレターがメールで届いた。

独り占めするのはもったいないのと、転送転載をしてもよいと文末に

あったのでお言葉に甘えて・・・。


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「ひめゆり」ニューズレター    2007年8月04日号
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1, JCJ(日本ジャーナリスト会議)特別賞を受賞
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日本ジャーナリスト会議(JCJ)が年に一度、

「年間のすぐれたジャーナリズム活動・作品を選定して賞を贈り、

顕彰する」というJCJ賞特別賞に「ひめゆり」が選ばれました。

記念上映会を沖縄市(コザ)で行います。

詳しくは http://blog.livedoor.jp/documentary_himeyuri/
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2, きょうから東京・ポレポレ東中野でアンコール上映開始
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8月4日〜8月24日 @20:45

8月25日〜9月7日 @10:00〜 A20:45〜

9月8日〜9月14日 @10:00〜

*ロードショーの際ご購入いただいた特別鑑賞券もご利用可。

tel.03-3371-0088  http://www.mmjp.or.jp/pole2
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3, 横浜(神奈川県)& 苫小牧(北海道)での劇場公開決定
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上映中〜8月17日 大阪 第七藝術劇場

8月11日 〜 24日 名古屋 シネマスコーレ

8月25日〜9月7日 横浜(神奈川)シネマ・ジャック&ベティ

9月 1日〜    広島 横川シネマ

9月15日〜     苫小牧(北海道)シネマ・トーラス 

詳しくは、http://www.himeyuri.info/howto.html
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4, 監督トーク および イベント情報
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◎8月11日  大阪第七芸術劇場にて在阪の沖縄出身ミュージシャン、

ティーダヌアーグの特別上演

◎8月11日   多摩平和映画祭で監督トーク

◎8月15&16日 「ひめゆりの風」 特別上映会開催

◎8月19日  沖縄県名護市上映会で監督トーク

◎8月20&21日 沖縄市・あしびなーでの各回上映後に監督トーク

◎8月24日 阿倍野ヒューマン映画祭で監督トーク

◎8月26日 横浜・シネマ・ジャック&ベティ(劇場)で

監督トーク

◎9月1&2日 広島・横川シネマ 各回終了後に監督トーク

詳細は http://www.himeyuri.info/howto.html
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6,その他のお知らせ
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・mixiに「ひめゆりを観る会」コミュニティーをつくりました。

http://mixi.jp/view_community.pl?id=1927491

・mixiの「ひめゆり」映画レビューも公開されています。

http://mixi.jp/view_item.pl?id=816805
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ニューズレター配信解除、メールアドレスの変更は

映画「ひめゆり」を観る会事務局にEメールにてお知らせください。

Eメール: himeyuri@asia-documentary.com
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映画、ニューズレターのお問い合わせ

映画「ひめゆり」を観る会事務局

担当 大兼久・富士

電話 042-497-6975 FAX 042-497-6976

Eメール: himeyuri@asia-documentary.com

映画「ひめゆり」公式HP: http://www.himeyuri.info/
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*多くの方々にこの映画を観ていただけるように、

ご友人・知人にこのメール(全文)を転送・転載していただければ幸

いです。
posted by ほたる at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月17日

「ウミヒコヤマヒコマイヒコ」

 実は、私は鉄腕アトムのような「科学の子」なのでスピリチュアル

とか霊とか精神世界とか神秘なんてものは眉唾で聞いている。

 なので今から書く内容はそちらのほうへ誤解される可能性があるか

ら書きたくないんだけど、書いている。

 5年前に「たそがれ清兵衛」という映画で清兵衛が刺殺を命じられ

た武士を演じた役者がいる。その名は田中民(本当は“さんずい”に

民と書く)。そのふたりの剣のたちまわりのシーンの迫力といったら

なかった。「水戸黄門」も「銭形平次」も「暴れん坊将軍」(どれも

古くてすみません。時代劇を見ないので他のものを知らない)なんか

比じゃない。

 この映画、実は3回も見ているのだけれど、それは田中民を見たか

ったんじゃなくて真田広之と宮沢りえの抑制の効いた演技とストーリ

ー展開が面白かったから。 

 で、1ヶ月ほど前にDVDレンタルで「メゾン・ド・ヒミコ」を見

た。これも劇場で見るほどでもないと思ったのでレンタルでお手軽に

済ませた。この作品にも田中民は準主役で出ていた。彼の役どころは

老年期に入った同性愛者。かつ病に冒されて余命いくばくかという設

定。終始ベッドで休んでいるかよろよろ歩いているくらいの演技なん

だけど・・・・。しかし、なんという存在感!!生命のエネルギーが

出ているとしたら、病人の役なんだから演技が下手ってことなんだけ

どそういうエネルギーではない。

 「ガラスの仮面」という漫画が20年以上連載を続けている。その

主人公マヤが駆け出しの役者だったとき通行人の老婆の役を演じたら

回りが騒然となったというシーンが思い出された。マヤは演技が上手

すぎて通行人でありながら目立ってしまった。
 
 田中民はそれとも違う。オーラというか「この老いた体を持つこれ

がわたしなのだ」というメッセージがあふれ出ているような感じ。テ

レビの画面でこれだけのインパクトがあるのだから、スクリーンを通

すとどうだったのか。

 で、今回東京へ行った13日はこの田中民のドキュメンタリー映画

「ウミヒコヤマヒコマイヒコ」が渋谷で上映最終日だったので見てき

た。 

 インドネシアの島々の村を尋ねて滞在し、農作業をしながらふらふ

らと道路やあぜ道で踊りだす。

 そうそう、この田中民の本職は農民とダンサーである。

 道路で踊りだすと道行く子どもが立ち止まって見る。トラックが徐

行して見る。地域の集会所のような広場で踊ると鶏が近づいてきて何

かをついばむ。いつの間にか人々が集って彼の踊りを見る。

 それにしてもこのオーラはすごいとしかいいようがない。神という

のも違う。あくまでも人間なんだけど、生きていく中でいろいろと鎧

をまとい、言葉でごまかして生きていく人ではなく、すべてをさらけ

て生きている強さとでもいうのかなあ。存在そのものの持つ力をあり

のままにしている感じかなあ。

 話したこともない人なのでまだ未知の人だし、好みでもないけれど

〈人〉としての魅力に溢れている。
posted by ほたる at 09:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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