2009年11月02日

現職警官「裏金」内部告発 仙波敏郎著

 どうやら世で間は今読書週間らしかったけれど、私の日常も読書週間

化しているように、せっせと本を読んでいる。これもいつまで続くや

ら・・だけれど。

 裏金問題は彼が告発した前後、あちらこちらの警察のみならず自治体

でもマスコミに取り上げられていた。内部通報者保護も法的にされるよ

うになったからだろうけれど、それでも氷山の一角かと思えるほどの、

組織優先のからくりがこの本には満載。

 たったひとりだけで裏金作りの白紙領収書への記載を拒否し、短期間

での転任を強要される。昇任試験合格と領収書記載がセットになった任

用制度のため、途中で受験をすることもやめ定年まで巡査部長。

 組織の非情さと対照的だったのが、家族、彼の告発直前から彼に関わ

りだした弁護士、知人の支援。告発を察知した県議がとある人物を紹介

して告発を止めようとしたが、逆にその人物は告発の背中を押す。彼は

仙波さんが孤立していると聞くや、ランチタイムには10キロ離れた自

宅から毎日警察の食堂に通い仙波さんと食事を共にする。

 裏金つくりと拒否した者への報復のすさまじさよりも、周囲の人たち

の理解と支援の話のほうに感動したが、それは不正と報復は当たり前の

社会で珍しくもないけれど、孤立した人を支える姿は今や稀な減少だか

らなのかもしれないと思うと情けない。

 彼の告発後、裏金の原資となった警察庁の捜査費や検察庁の調活費な

どは激減した。

 それだけでも一歩は進んだ。
posted by ほたる at 07:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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