2009年08月04日

「ぼくと1ルピーの神様」 ヴィカス・スワラップ

 アカデミー賞受賞した「スラムドッグ・ミリオネア」の原作本。

 映画に深さはなかったけれど、ボリウッド映画とはいえ、ほんのちょ

っぴりアメリカ風に作られていて、それなりに楽しませてもらえた。

 最後に突然登場人物が踊りだすあたりはボリウッドらしく、華やかだ

った。

 でも、原作はもっと面白い。主人公のラムはろくに学校にも行かず、

知識を系統立てて得たことがない。その彼がクイズミリオネアに出演し

て正解を言い当てていく。

 その低額賞金から始まるクイズの段階ごとに、彼が人生の中で体験し

ながら得た知識のなかに、たまたま出たクイズの答えがあったというエ

ピソードが織り込まれている。

 どんなに勉強をしてもミリオネアのクイズの答えを最後まで答えるの

も至難の業だが、人生の中で得たわずかな知識が、たまたまクイズミリ

オネアの問題に出るという奇想天外さがこの小説の面白いところ。
 
 サクセスストーリーというより、インドの多様性・国民性とイギリ

ス・オーストラリアとのかかわりなどがそれぞれのエピソードに盛り込

まれていて、現代インドを垣間見られた。

 これは映画を見てから読んでよかった。
 
posted by ほたる at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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