2009年07月04日

こころに病をもつ人びとへ 猪俣好正著

 知らなかった。

 10年以上前に大阪教育大学附属池田小学校での事件があったが、猪

俣さんは本書でそのことに触れていた。

 事件直後は加害者が精神障害を病んでいたのではないかという憶測も

流れた。当時(今も現職)の市長がその事件直後にしたことを私は知ら

なかった。大阪の読売新聞には報道されていたらしいが、当時の全国紙

で全国版には掲載されたのだろうか?

 その市長が何をしたのか・・。

 彼は「事件後に、地域の知的・精神障害者の作業所回りをやりまし

た。『こういう事件が起きると障害者が一層差別され、非常につらい思

いをしている。だから作業所で働いている障害者を励まし慰めなければ

ならない』と。」話したという。

 世論はいっせいに犯人憎し・やはり精神障害者は・・・・と思ってし

まいかねない報道が垣間見られた当時の様子を思い起こせば、市長が二

の足を踏んでもおかしくない。ましてや、市内には被害者と被害者家族

が大勢いる。それでもあえて、精神障害者の立場に立った行動を起こし

たのは、世論に迎合しない姿勢の現われと、行動で人権がどういうこと

かを示したことになる

 精神障害者への福祉施策と理解がヨーロッパに比べて遅れがちな日

本。

 遅れているのに、後退するような施策だけはさっさと打ち出してくる

のだから・・・。
posted by ほたる at 09:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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