2009年06月11日

レイチェルの結婚

 結婚で幸せになるとか不孝になるというお話でもなんでもない。

 姉レイチェルの結婚式に出席するために麻薬常習者のリハビリ施設を

出た妹キム。

 家に着くとすでに結婚式に向けて、姉の友人・親戚・楽団員らが集ま

り準備にいそしんでいる。キムが疎外感を感じたのは言うまでもない。

 キムの「とがった」一つ一つのしぐさ、言葉、目の動きが、この家族

に潜んだ何かを浮き上がらせていく。

 キムの行動に過敏と思われるような行動を姉も父も離婚して出て行っ

ていた母も穏やかに受け止めることができない。それが、麻薬常習者に

なった妹だからそういう態度をとるのか、家族関係がギクシャクしたか

らキムが麻薬に溺れてしまったのかも明確にはならないけれど、素直に

なれない家族の姿が痛々しい。それどころか、これまで言えなかった不

満を爆発させてしまう。それで分かり合えて問題解決になったかという

と、そうはいかない。爆発しただけで理解に至らない。

 それでも客人がいる間は緊張しつつも第三者がそれをうまく緩和す

る。ただ、それは問題を先送りしているだけなのだけれど。

 レイチェルは結婚して遠方へ行き、母は再び再婚相手と暮らす家に戻

り、父との二人暮らしを拒んだキムはまた家を去る。

 結婚式終了後の片付けとやれやれという開放感が漂う中、再び離散し

ていく家族。まだまだ人生は続く。 
posted by ほたる at 08:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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