2009年01月26日

「プロミス」

 アメリカ生まれのイスラエル人の映画監督が1997年から2000

年の3年をかけてイスラエルのエルサレムに住むユダヤ人の子どもとパ

レスチナ難民の子どもらに取材して作ったドキュメンタリー映画。

 丁寧に子どもの話を聞く監督は双方の子どもたちの信頼を得る。

 あるときアラブの子どもが「イスラエル人を嫌い」だと話すと監督が

「僕もイスラエル人だ」という言葉にびっくりする。子どもたちは監督

のことをアメリカ人だと思っていたらしい。

 戸惑いながらも「アメリカ育ちのイスラエル人はいいんだ」と子ども

なりに好きになった監督がユダヤ人でも受け入れられる理由を探す。

 ところが監督はまたも「僕は子ども時代はイスラエルに住んでいた」

と。その時の子どもの混乱といったらなかった。そして「監督は特別」

という例外を設けることで自分を納得させる。

 結局、人は相手がどこ出身だろうと、何を宗教にしていようとも相手

への信頼ができれば「好きになれる」。私は好きなシーンだった。
 
 最初、双方の子どもたちは別々で取材を受ける。でもどうやら監督と

の会話でユダヤの子は、監督がアラブの子どもも取材していて、そのア

ラブの子どもがどんな子で何が得意なのかという話を聞いて知ってい

る。もちろんその反対も。

 この子どもたちは監督が取材している相手の子どもたちが気になり一

度会ってみたくなる。その瞬間を見逃すことなく監督はアラブの子ども

を取材しているときにイスラエルの子どもに電話を入れ、二人が携帯で

初めての会話をする。お互いにあったことはなくとも監督から陸上が好

き、サッカーが好きなどの情報を得ていたのでそれを足がかりにぎこち

なくとも会話し、アラブの子どもはユダヤの子どもを難民キャンプに招

待する。

 最初は遊び、食事を共にする。そして話し合い。
 
 でも、子どもたちはよく知っている。子どもは悪くないということ

を。だから会いたくなったし怖いことはないということも。

 映画を見たときは今回のイスラエルのガザへの空爆がまだ激しかっ

た。

 映画の子どもたちは今はおそらく20歳前後になっている。

 その子どもたちは今回の空爆をどう思ったのだろう。相手の身を案じ

のだろうか。

 それともインタビューから9年を経て考え方が変わったのだろうか。 
 そして何よりも生き延びていてくれるのだろうか?
posted by ほたる at 16:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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