2009年06月30日

BOY A

訳せば「少年A]。日本で起きた事件をヒントに作られたらしい。
 
 テーブルに向き合って座っている初老の男性とまだあどけなさが残っ

ている青年。「新しい名前を考えよう」「過去は振り返らない。あるの

は未来だけだ」と初老の男性は念を押す。

 新しい名前をつける??この青年は記憶喪失でもしたの?一体何?と

思いつつ見た。

 彼は犯罪を犯して出所したところだった。

 名前を変えてしまわないと社会に出られないというのは本名では社会

生活ができないということ。つまり少年Aのしてしまった犯罪は世間を

震撼させ、彼の名前と写真が公表されてしまったということがわかるの

にそれほど時間はかからなかった。

 主役の少年が、おそらく俳優の持ち味だろうけれど、怯える顔、不安

な顔、喜びを感じる顔、苦悩する顔。わずかな気持ちの揺らぎが湖面に

波紋が広がるように現われる。

 幼くして犯罪を犯した彼の家庭環境。ちっとも精神的に育っていない

年頃に、周囲からいろんな気持ちを受け止めてもらえないままいたとき

に、ささいなきっかけで重大犯罪を犯してしまう。

 社会に出ても怯え、友達にも話せない過去を、話さないでいる苦しみ

に負けそうになる。

 それでも保護の男性は決してしゃべってはいけないと何度も何度も約

束させる。

 世間は何年経っても忘れない。事件とは関係ない人が好奇心から、ま

たは危険人物だから危ないだろうという根拠がありそうでたいした根拠

とも思えないような雰囲気から、出所した彼をいつまでも追いかける。

懸賞金をかけてまで。

 少年犯罪については難しい問題はあるけれど、基本は人間はどんな過

ちをしてしまっても人間は周囲の支えでやり直せる。どんな苦しみでも

周囲に支えてくれる人がいれば立ち直れる。それは過去を消すとか忘れ

るということでなく消えない過去を抱えたままでも、やり直しも立ち直

りもできる・・・と信じたい。

 でも映画の終わりは・・・。

 こういう映画もあまり映画館で上映してもらえない。残念。
posted by ほたる at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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