2009年05月16日

料理とおふくろの味

 料理はできることなら作る側ではなく「食べる係り」になりたかった

と毎度毎度思う。

 母は料理が得意だったので美味しく作ってくれていたが、私が手伝い

で作ることはなかった。優しい気持ちで作ってあげようという気持ちも

なぜか湧かなかった。たとえ弟たちが料理したものを食べることがあっ

たとしても、次は私が作ってあげたいとは思わなかったと思う。

 母にしても「料理など、教えるほどのものでもない」と思っていたふ

しがある。「必要性に迫られたら誰にでもできるもの」だったんだと思

う。

 だから積極的に料理を弟たちや私に教えることをしなかったので、お

ふくろの味なんてものは持ち合わせていない。

 それでも渋々ながら作るとはいえ、時々「この食材で何が作れるんだ

ろう?」と思ったときに母の顔は思い浮かばない。パソコンがやってく

る前までは適当にやっていたのが、パソコンがネットにつながってから

は、思い浮かぶのはパソコン。

 検索したらいくらでもいろんな調理法が出てくる。

 その中でも一番手抜き率の高いもので食材も調味料もすぐに手に入る

ものばかりのものを選んで作ることにしている。

 一人暮らしをしている子どもたちにも私の料理を教えたことはない。

教えたのはパソコンで検索すると便利だよということくらい。

 かくして、私にとって「お袋の味」は死語となってしまっている。
posted by ほたる at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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