2009年05月08日

チョコレートの真実

 さっき読み始めたばかりのこの本。先日、図書館で何気なく背表紙を

見て手にして借りてきた。

 チョコレートの原材料となるカカオ豆が最貧国での児童労働の温床と

なっていることくらいは知っていたけれどちゃんとした本を読んだこと

がなかったので借りてきた。

 そうしたら昨日投げ込まれた情報誌でフェアトレードのショップ紹介

があり、知人のことも載っていた。それで、「チョコレートの真実」を

借りてきたものの床の上に山積みにしたままだったのを思い出して、と

りかかった。

 まだ50ページくらいしか読んでいないけれど、ちょっと驚いて覚書

のためここに書いちゃいます。

 チョコレートの原料となるカカオ豆の原産は中南米。紀元前に興って

いたオルメカ文明ではカカオを加工してどろりとした液体を飲んでいた

という。これが西欧に伝わったのがスペイン人による植民地化。あ

れ??最近もそんな本を読んだと思ったら今日の午前に紹介した「ラ

ス・カサスのへ道」。これは世の中がGWで忙しくしているのを横目に

私は時間が大量にあったが幸いして先週読破した書籍。

 「チョコレートの真実」の第二章ではコロンやらコルテスも登場し

て、16世紀から17世紀の歴史をまとめていた。そこにバルトロメ・

デ・ラス・カサスも登場。児童労働を取り上げているこの本で彼が登場

するとは予想もしなていかった。

 ほんの少しだけカサスの足跡が記述されていた。

 大量の書物の中から偶然手にした本、しかも借りた時期は一週間くら

いしかずれておらず、その二冊の本に載っているラス・カサス。これは

もう、日本でいえば聖徳太子に(何でここで聖徳太子かは聞かないで)

匹敵する歴史上のキーパーソンに思えてきた。

 こうなると私が遥か大昔に学生だった頃、せっせせっせと学んだ世界

史とは一体なんだったんだと言いたくなる。当時の教科書のどっこにも

ラ・カサスのことなど載ってもいなかった。(きっと・・・・たぶ

ん・・・ような気がする・・・かも・・・・。少なくとも受験科目だっ

たので勉強はしたはずでこの人物名は覚えた記憶がない)

 やれやれ、こうして私たちは偏った学校教育で偏った視点で物事を考

える癖を叩き込まれるのだと気がついた。

 で、ついでにと言ってなんですが、フェアトレードのイベントのお知

らせです。

世界を変えるための小さな一歩、フェアトレード

       世界フェアトレードデイ連動イベント

 開催日 5月14日(木)−19日(火)

 時 間 午前10時〜午後6時

 会 場 ギャラリー濱村    静岡市葵区両替町

        (青葉公園通りと両替町通り交差点角)

 内 容 @フェアトレードの紹介および食品、衣料品、雑貨などの展

      示販売

     A反物、帯その他呉服物の販売

     B押し花、刺し子、刺繍、絵画などの展示
posted by ほたる at 14:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラス・カサスへの道 上野清士

 ラス・カサスはクリストバル・コロン(日本ではクリストファー・コ

ロンブスと呼ばれている)と同時代に生きたカトリックの司教。

 当時、スペインは新大陸にたどり着き(「発見」と言われるがもとも

とあったわけで、発見という表現そのものが西欧中心の史観として、1

992年、新大陸発見500年を祝った西欧に対してNO!と声を上げた

のが中南米諸国)先住民を虐殺し支配下に置き、搾取していた。その先

頭を走っていたのがクリストバル・コロンだった。そして「遅れた」先

住民を「進んだ」スペインに服従させるためにカトリックもまたその一

員として中南米で布教活動をした・ラス・カサスも当初はその使命で中

南米に赴くが、人間として先住民と接することで、目を開かされる。ス

ペイン人となんら変わりのない人間であるという、現代においては当然

の事実に。そして中年米で行っている行為を母国に伝え、虐殺を阻止し

ようと働きかけ続ける。もちろん本国では彼の意見は抹殺されるのだけ

れど。

 本文の一節が忘れられない。正確な文章ではないけれど、当時の支配

者だったスペイン人が先住民を感化させるために本国の「進んだ」文化

を押し付けようとゴシック調のカテドラルや建造物を作った。そして今

も一部それらは残っている。

 今でもスペインと中南米はかかわりが強く(だから今回の豚由来新型

インフルエンザでもヨーロッパではスペインの感染者が多い)、現代の

中南米の人たちがスペインを訪れることは多い。そしてスペインに残っ

ている文化遺産の素晴らしさに驚愕すると、同時に自国に作られたカテ

ドルがいかに貧弱なものであったかということに愕然とするという。

 自分たちの祖先がスペインによって散々踏みにじられた名残である。

いい加減なものを作って有難がらせ、そして支配していたという現実に

遭遇する。

 そんな意識が当たり前のスペイン人の中で、支配の一機関の一員とし

て派遣されたラスカサスが良心(宗教上からではないと私は思ってい

る)に気づき先住民側に身を置いてラテンアメリカを歩き回り、問題を

投げかけ続けた姿がこの本から伝わってくる。

 上野さんはラスカサスがたどった道を旅しながらラスカサスを現代に

生き生きと蘇らせてくれている。
posted by ほたる at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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