2009年05月06日

イノセント・ゲリラの祝祭 海堂尊著

 審議会だの委員会だの行政が音頭をとって自分たちに都合のいい方々

を集めて、なにやら制度改革をしたりご意見を伺ったりというのがあち

こちで見られる。

 海堂さん、その類の検討会なるものをこうもこき下ろし(あわわ)暴

露し(イエイエ)、官僚、学者、実務家らの心理を実に実に赤裸々に描

写している。これじゃ、実も蓋もないと私ですら思ってしまうほど、面

白い。

 おまけに言葉一つ一つに棘があり、丁々発止のやりとりは息もつかさ

ぬほどのジェットコースター並みのアップダウン。

 その感覚に溺れてしまわないようにしないといけないのが辛いくら

い。政治家を一切登場させていないのは、ジェットコースターのような

丁々発止の会話は相当に頭の回転が早くなくてはついていけないから?

 いかに日本のシステムが官僚に握られているかを思い知らされる。い

かに官僚が大局的に物事を運んでいないかが書かれている。あるのはた

だひたすら自分たちの権益保持のみ。

 社会が求めているシステムは予算がないという言葉で横に退け、自分

たちの求めているシステムはどこぞの特定財源からこっそり引っ張って

きてさっさと作ってしまう。お見事としか言いようがない芸当。

 いつまでたっても必要なシステムが作られず、一見前向きそうな委員

会もただのアリバイにしか過ぎない。そこをうまく利用し、闘いを挑ん

だ「イノセントゲリラ」。祝祭を上げられる日はいつのこと?
 

 
posted by ほたる at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んでみたら | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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